公式商品、47都道府県達成 東京五輪、303の工芸品

共同通信

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は15日、大会公式商品を全国の伝統工芸品で製作するプロジェクトで、全47都道府県の産品で商品化を達成したと発表した。大会エンブレムをあしらった商品数は303点に上る。価格が最も高いものは輪島塗(石川県)の宝石箱で約36万円。中間の価格帯は8千~9千円程度という。
 大会を通じて日本文化を広く発信する狙い。第1弾として東日本大震災で被災した東北3県(岩手、宮城、福島)の商品を2019年3月に発売した。順次追加し、今年2月に全国の商品が出そろった。
 東京三味線(東京都)は通常の三味線の3分の2の大きさにデザインし、飛行機の客室に手荷物で持ち込めるようにした。鎌倉彫(神奈川県)の丸盆は中央に大会エンブレムを手彫りした。加賀友禅(石川県)マスクは藍、紅、桜の3色を展開している。
 組織委の橋本聖子会長は記者会見で「スポーツの魅力だけでなく、受け継がれた技術や文化、伝統を世界に知ってもらいたい」と話した。
 公式ショップのほか、公式オンラインショップ(URLはhttps://tokyo2020shop.jp/)、全国の新聞社でつくる「47CLUB」が運営するオンラインショップ(https://wazawaza-select.jp/)などで購入できる。