女性新理事、顔そろえる 東京五輪・パラ組織委
共同通信 東京五輪・パラリンピック組織委員会は22日、東京都内で理事会を開き、五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さん、パラリンピックのアルペンスキー金メダリストの大日方邦子さん、アイヌ文化を発信する「登別アシリの会」代表の芳賀美津枝さんら、男女平等の推進のため新たに選任された女性理事12人が初めて顔をそろえた。
高橋さんは「今の東京大会は社会の人たちと気持ちが少し離れている。組織委、アスリート、社会の三つをしっかりとつなげられる発信をしていければと考えている」と意気込みを述べた。芳賀さんは「アイヌ文化、歴史を知らない方が多々いる。この五輪・パラを機会に理解していただく」と抱負を語った。
理事会に先立ち、日本スポーツとジェンダー学会長で新理事の一人である來田享子さん(中京大スポーツ科学部教授)が、役職員を対象に「五輪憲章とジェンダー平等」をテーマに講演した。
会議では小谷実可子スポーツディレクターをトップとした「ジェンダー平等推進チーム」が検討してきた取り組みについても報告される見通し。