著名人ランナー辞退相次ぐ スタート直前、澤さんも
共同通信 25日から始まる東京五輪の聖火リレーは、著名人ランナーの辞退が相次いだ。スケジュールの都合がつかなくなったためとする人が目立つが、大会組織委員会の森喜朗会長(当時)の発言や新型コロナウイルス禍への懸念を理由に挙げるケースもみられた。直前の24日もサッカー女子日本代表だった澤穂希さんらのキャンセルが判明した。
出発地の福島県で第1走者を務めるのは、2011年サッカー女子ワールドカップ(W杯)で優勝した日本代表「なでしこジャパン」のメンバー。そのうち、主将だった澤さんが体調不良で参加を断念。米女子プロリーグでプレーする川澄奈穂美選手も米国在住で参加困難として、自身のブログで辞退を表明した。
福島も舞台となったNHK連続テレビ小説「エール」で主人公を演じた俳優窪田正孝さんや、県産品のPRを担ったアイドルグループ「TOKIO」もスケジュールの都合で辞退した。
愛知県では、将棋の藤井聡太二冠が昨秋、辞退を申し出た。俳優黒木瞳さんは福岡県での参加をキャンセルした。
さらに24日も次々と辞退が判明。俳優の広末涼子さんが、スケジュールの都合で高知県でのランナーを辞退。愛知県ではフィギュアスケートの宇野昌磨選手が海外大会から帰国後、コロナ対策で自主隔離が必要となるとの理由で取りやめた。
お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんは、森会長(当時)が「新型コロナがどういう形であろうと必ず大会を開催する」と発言したのを疑問視し、愛知県での参加をやめた。