世界各国モチーフの振り袖 特徴織り込んだ213着
共同通信
東京五輪・パラリンピックに向け、日本の着物を通じて世界に平和のメッセージを送る活動に取り組む一般社団法人「イマジンワンワールド」(東京)は22日、世界の213の国・地域をモチーフにした振り袖213着が完成したと発表した。各国の歴史や文化、景色などの特徴を織り込んだ。来年の東京五輪の大会中や2025年大阪・関西万博などで披露する。
五輪開会式の予定時刻だった24日午後8時に合わせ、同法人のウェブサイトで全ての着物を公開する。10月に京都市で展覧会を開く予定。
販売低迷などで衰退する和服産業を盛り上げようと、14年に福岡県久留米市で呉服店を営む高倉慶応さん(52)が発案。山形県の米沢織や京都府の京友禅などの伝統技法で、18都府県の着物作家や職人が手織り、手染めした。制作費は1着200万円で、総額約4億円を寄付などで賄った。