五輪直前のIOC式典中止 コスト削減へ簡素化加速

共同通信

 新型コロナウイルス感染症の拡大で来夏に延期となった東京五輪で、開幕直前に東京・国立劇場(千代田区)で開催予定だった国際オリンピック委員会(IOC)の大規模な式典の取りやめが決まったことが22日、分かった。大会組織委員会とIOCは、コスト削減とウイルス感染防止の両面から大会の簡素化を進めており、象徴的な見直しの一つとなる。大会は23日で開幕まで1年を迎え、組織委はこうした見直しの具体化を加速させる。
 取りやめるのは、IOC総会の前夜に行われるのが慣例の総会開会式の式典。過去には文化施設などが会場となり、100人を超える世界各地のIOC委員や国際競技連盟、各国・地域の国内オリンピック委員会(NOC)関係者が出席。各国首脳が参加するケースも多い。国際スポーツ界の華やかな社交の場となり、開催国の伝統芸能や歌などが披露される。