文化芸術の次世代継承を コロナで苦境、自民提言
共同通信 自民党の文化立国調査会は25日、新型コロナウイルスの影響で苦しい状況にある文化芸術活動を次世代に継承するための提言を萩生田光一文部科学相に提出した。担い手となる団体の活動基盤を、財政支援などで強化するよう求めた。
山谷えり子会長は提出後、記者団に「文化の灯を守るだけでなく、文化立国に向けた対応が必要」と訴えた。山谷氏によると、萩生田氏は「今回を機に組織面や資金面などで文化をしっかり守り育てないといけない」と話したという。
提言は「文化芸術は生活に潤いをもたらし、困難な時代にこそ必要」と強調。公演自粛を余儀なくされたアーティストの練習機会や発表機会の確保、伝統文化の後継者育成などに力を入れるべきだとした。
今年で最後の認定となった日本遺産の底上げや、来年に延期された東京五輪・パラリンピックを利用した国内外への情報発信強化なども求めた。