公式ウエア「日の出の赤」 日本選手団、通気性も意識
共同通信
東京五輪・パラリンピックで日本選手団が表彰式や選手村での生活を含めて大会時に着用する公式スポーツウエアが21日、発表された。日の出の力強さを表現した鮮やかな赤色「サンライズレッド」を基調とし、日本の伝統的な図柄をモチーフにしたデザインも取り入れた。前回リオデジャネイロ大会に続き、アシックスが供給する。
大会時の厳しい暑さを考慮し、ジャケットはメッシュ素材。汗が出やすい部分は網目をより粗くしており、通気性はリオ大会のウエアに比べて約5倍という。着脱のしやすさも意識した。スポーツクライミング男子の楢崎智亜選手(TEAM au)は発表会で「すごく動きやすくて軽い」と歓迎した。
折り紙の折り目のような図柄を施したTシャツやポロシャツの他、紺色のパンツなども用意した。パラリンピック陸上男子走り幅跳びの山本篤選手(新日本住設)は「(観客も)同じTシャツを購入して会場をこの色で染めてほしい」と呼び掛けた。
公式ウエアは「共生社会の象徴」として五輪とパラリンピックで同じデザインにした。素材には一般の人や選手が提供したスポーツ衣料から再生したポリエステルを活用した。