日本らしさ継承の白と赤 五輪パラ同じデザインに

共同通信
発表された、東京五輪・パラリンピックの日本選手団の公式服装。手前が開会式用の白のジャケットと赤のパンツ、キュロットで、奥は結団式などの式典用となる紺のジャケットと白のパンツなど発表された、東京五輪・パラリンピックの日本選手団の公式服装。手前が開会式用の白のジャケットと赤のパンツ、キュロットで、奥は結団式などの式典用となる紺のジャケットと白のパンツなど

 東京五輪・パラリンピックの開会式の入場行進で日本選手団が着用する公式服装が23日、発表された。白のジャケットと赤のパンツ、キュロットは日の丸を思わせる配色で日本らしさを演出。猛暑が懸念される大会に備え素材なども工夫を凝らした。
 東京大会は「共生社会の象徴」として五輪とパラリンピックの選手が初めて同じデザインの服を使用する。製作した紳士服大手AOKIによると、赤のジャケット、白のパンツだった1964年東京五輪のイメージを継承した上で、配色は上下逆になった。10月開催だった64年大会と異なり、今回は7月開幕の真夏の大会となるため、ジャケットを「さわやかで涼しげな印象」の白にしたという。
 選手の体調管理を第一に、ジャケットには特殊技法で小さな穴が開いた生地を使用し、高い通気性と伸縮性を確保した。東京都内で行われた発表会で、競泳男子の瀬戸大也)選手(ANA)は「すごくストレッチ(伸縮性)が利いているので、着ていて疲れない。本当に着心地がいい」と感想を述べた。結団式などの式典用となる紺のジャケットと白のパンツ、キュロットもお披露目された。