日本博、来年3月開会式典 五輪機に全国で事業展開

共同通信

 政府は17日、東京五輪・パラリンピックを機に日本文化を海外にPRする「日本博」の関係省庁会議を開き、来年3月14日に東京・上野の東京国立博物館前でオープニングセレモニーを開くことを確認した。特設舞台を設け、歌舞伎や能といった伝統芸能と、現代アートや映像技術を組み合わせた公演などを行う。
 日本博の事業の一部は既に今年から始まっているが、政府は五輪開催の来年をメインと位置付けており、セレモニーで機運を高める。全国で関連イベントを展開し、地方への誘客や観光振興につなげる。
 関係省庁会議では、文化庁が今後の取り組みを説明した。来年4月に北海道でオープンする民族共生象徴空間(愛称ウポポイ)で、アイヌ文化の魅力発信事業を実施。上野の国立科学博物館では、縄文時代から現代までの日本の食文化を紹介する特別展を開く。