五輪、パラで「4部作」 東京の開会式と閉会式

共同通信

 五輪とパラリンピックの開会式と閉会式は、大会が持つメッセージを込めた演出が注目される。2020年大会は五輪の開会式と閉会式、パラリンピックの開会式と閉会式と、四つの式典を一連の4部作と位置づけ、内容に統一性を持たせて起承転結のストーリーをつづる。
 式典の全体コンセプトは「平和」「共生」「復興」「未来」「日本・東京」「アスリート」「参画」「ワクワク感・ドキドキ感」の8項目。4式典の総合統括は狂言師で演出家の野村萬斎(のむら・まんさい)さんが務める。責任者は五輪が「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズで知られる映画監督の山崎貴(やまざき・たかし)さん、パラは人気CMや16年リオデジャネイロ大会での東京への引き継ぎセレモニーを手掛けたクリエーティブディレクター、佐々木宏(ささき・ひろし)さんとなった。
 通常、五輪の開会式は開催国の歴史や文化、社会の発展などを紹介し、物語の語り手や注目の場面には子どもが登場する。パラリンピックでは障害者によるパフォーマンスが披露され、共生社会の実現が強調される。