五輪に向け「日本博」始動 文化PRへ、ロゴも披露
共同通信
政府は3日、日本文化の魅力を海外に発信するため、東京五輪・パラリンピック開催の2020年を中心に全国規模で展開するイベント「日本博」の旗揚げ式を国立劇場(東京都千代田区)で開いた。菅義偉官房長官が「文化資源を生かし、世界の人に感動と共感を届けるのが日本博の使命だ」とあいさつ。宮田亮平文化庁長官が作成した公式ロゴも披露された。
日本博は、観戦に訪れる外国人客らに日本文化をPRし、地方への誘客にもつなげる狙い。国宝・重要文化財を集めた展覧会や伝統芸能の人間国宝による公演、アニメ文化の紹介といった企画を検討中で、五輪に合わせた「文化プログラム」の中核事業と位置付ける。
ロゴは、雲の間から昇る太陽や東日本大震災の復興への希望を表現したデザイン。文化イベントなどで活用し、知名度の向上を図る。
この日は歌舞伎役者の尾上菊之助さんがトークショーに参加し「能や狂言、歌舞伎など日本には世界に誇れる芸術がたくさんある」と強調。最後に柴山昌彦文部科学相が日本博の「開幕」を宣言し、20年に向けた機運を盛り上げた。