五輪で地域文化の発信を 自治体職員向けにシンポ

共同通信

 地域文化を活用して2020年東京五輪・パラリンピックに向けた機運を全国で高めようと、東京都と都議会は29日、地方議員や自治体職員を対象にしたシンポジウムを中央区で開き、五輪メダリストらが大会の盛り上げ方について意見交換した。
 小池百合子都知事は「東京大会では、スポーツだけでなく日本中の文化を発信していきたい」とあいさつ。都や大会組織委員会の担当者が、祭りなどの地域文化を活用した大会関連イベントを開くことで地域活性化を図ることができると説明し、協力を呼び掛けた。
 パネルディスカッションには五輪競泳メダリストの松田丈志さんや、大会マスコットの作者谷口亮さんらが参加。松田さんは「スポーツと文化には、職人になるという点で共通点がある。どの地域にも職人がいるはずで、大会をきっかけに、その伝統や可能性を引き出してほしい」と話した。