五輪公式商品に伝統工芸品 47CLUB協力

共同通信

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は29日、全国の新聞社でつくる通販サイト運営会社「47CLUB」と協力し、伝統工芸品を公式ライセンス商品にする取り組みを始めた。東京大会のエンブレムなどを活用した新たなデザインの商品化を目指す。
 対象は、織物や漆器、人形といった国指定の伝統的工芸品、都道府県や自治体が指定した伝統工芸品、日本の技術・文化・伝統を反映した地域特産品のいずれかに該当するもの。商品にエンブレムを入れる必要があり、食品や飲料などは対象外となる。
 公式ライセンス商品の製造・販売を希望する事業者や工芸品団体は、販売計画を組織委側に提案し、条件について協議。完成した商品は東京大会のオフィシャルショップや47CLUBの通販サイトなどで販売する。
 組織委はこの日、自治体向けの説明会を実施。東京大会の1年前までに商品化を目指す考えで「世界に誇る日本の技術や文化、伝統を反映した高い品質の商品を国内外に届け、いつまでも人々の記憶に残る大会としたい」としている。