野村萬斎さん、総合統括に　 東京大会開閉会式　

　２０２０年東京五輪・パラリンピック組織委員会は３０日、福島県のＪヴィレッジで開いた理事会で両大会の開閉会式の企画、演出の体制を承認し、四つの式典の総合統括を狂言師で演出家の野村萬斎さんが務めることになった。五輪は映画監督の山崎貴さん、パラはクリエーティブディレクターの佐々木宏さんが責任者となる。
　野村さんは組織委を通じ「大変光栄で、身の引き締まる思い。機知に富んだ式典にするため尽力していく」とコメントした。３人は３１日、東京都内で記者会見する。
　組織委は四つの式典の統一性を重視しており、国内外で実績があり、伝統芸能から現代演劇まで幅広い知見を持つ野村さんが全体をまとめる。五輪は映画「ＡＬＷＡＹＳ　三丁目の夕日」シリーズで知られる山崎さん、パラは多くの人気ＣＭや１６年リオデジャネイロ大会で東京への引き継ぎセレモニーを手掛けた佐々木さんが担当する。
　組織委の有識者懇談会は昨年末、３人に音楽家の椎名林檎さんらを加えた計８人の「４式典総合プランニングチーム」を結成し、実施体制などを検討してきた。残りの５人も引き続き演出に携わり、必要に応じて専門家が加わる。最終的には主要スタッフだけで数百人規模となる見通し。