障害者の芸術を後押し パラに向け、法成立

共同通信

 障害のある人の表現活動を後押しするため、創造環境の整備や鑑賞機会の拡大などを盛り込んだ「障害者文化芸術活動推進法」が7日の衆院本会議で可決、成立した。障害のある人の芸術活動は美術や舞台、音楽など多岐にわたり、美術作品は海外でも高く評価されている。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて理解を広げる狙いもある。
 同法は議員立法。国に、障害のある人の芸術活動を支援する基本計画の作成を義務付けた。また国と自治体に、文化施設のバリアフリー化など鑑賞機会の拡大や公共施設での発表機会の確保、制作環境の整備などに取り組むよう求めた。
 このほか、本人や家族の相談に応じる体制づくりや、創作活動を支える人材の育成推進を盛り込み、政府に必要な財政措置をするよう義務付けた。