五輪機に復興、伝統発信へ 東北、新潟の産学官初会合
共同通信 東北経済連合会(東経連)は8日、産学官で人口減少対策や産業振興策を話し合う「わきたつ東北戦略会議」の初会合を仙台市で開き、2020年の東京五輪・パラリンピック開催に合わせて東京・上野に情報発信拠点「東北ハウス(仮称)」の設置を目指すと表明した。東日本大震災からの復興や各地の伝統文化を紹介し、特産品販売も行う構想。
会議には東北6県の知事と新潟県の副知事の他、国立大の学長らが出席し、若者定着や観光客誘致に向けて広域連携を強化することを確認した。
東経連の海輪誠(かいわ・まこと)会長(東北電力会長)は「会議で共有した方向性に沿って、東経連もプロジェクトを展開していく」とあいさつ。青森県の三村申吾(みむら・しんご)知事は「国立大のトップからも意見を聞ける貴重な場面だ。東北全体の課題解決につながることを期待する」と述べた。
会議は今後も半年に1回実施する。次回は11月に山形県で開催予定。