100カ国テーマに和服 東京五輪へ「世界は一つ」
共同通信 2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて世界各国をイメージした和服を作っている、福岡県久留米市の一般社団法人「イマジン・ワンワールド」が29日、完成した100着のお披露目会を地元で開いた。日本の伝統文化を介して「世界は一つ」というメッセージを伝える取り組み。約1500人の見物人を前に、九州各県の女子高生らがあでやかな着物をまとい、優雅に歩いた。
企画したのは、久留米市で呉服店を営む傍ら4年前に法人を立ち上げた高倉慶応(たかくら・よしまさ)さん(50)。山形県の米沢織や京都府の京友禅、沖縄県の琉球紅型(びんがた)など、全国の着物作家や職人ら130人以上の協力を得た。同法人は寄付を募って制作資金を集め、196カ国を題材に着物作りを進めている。
カンボジアの着物にはアンコールワット遺跡の文様をあしらった。中国をテーマにした作品には万里の長城をデザイン。ケニアは200色近い糸を使い、壮大な自然と動物を織り込んだ。