レジェンド登場に興奮 平昌視察の被災地中高生
共同通信
【平昌共同】東日本大震災と熊本地震で被災した4県の中高生12人が11日、冬季五輪が開かれている平昌(ピョンチャン)の「ジャパンハウス」を訪問した。ノルディックスキー・ジャンプ男子の「レジェンド」葛西紀明(かさい・のりあき)選手(45)らが駆け付けるサプライズに目を丸くし、興奮した表情で握手を求めた。
ジャパンハウスは2020年東京五輪・パラリンピックのPR拠点。選手団の写真パネルや日本文化のPRブースを見て回った中高生たちは、突然登場した選手を見て一瞬固まり、いすから立ち上がった。
「昨日も応援してくれてありがとうございます。風邪はひいていませんか」と葛西選手。前夜のノーマルヒルで7位に入賞した小林陵侑(こばやし・りょうゆう)選手(21)は「みんなと同じ東北出身。応援よろしくお願いします」と笑顔を見せ、中高生の拍手に包まれた。
スピードスケートをしている福島県郡山市立喜久田中3年秋山(あきやま)めぐさん(15)は「オーラが違う。対応も丁寧で、やっぱりレジェンド」と感激した様子。スキー距離をしている宮城県古川工業高2年の菅原優里(すがわら・ゆうり)さん(17)は「自分も輝く舞台に立ちたいと思った」。
フィギュアスケートをしている盛岡市立北陵中2年加藤海里(かとう・かいり)さん(14)は「日本もまた冬季五輪の開催地に選ばれてほしい」と声を弾ませ、アイスホッケーをしている熊本市立白川中2年公文尚希(くもん・なおき)さん(14)は「九州全体のレベルが上がるよう、みんなにこの経験を伝えたい」と話した。