東京五輪マスコット決まる 市松模様の近未来的キャラ
共同通信
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は28日、東京都品川区立の小中一貫校、豊葉の杜学園で大会マスコットを発表し、大会エンブレムでも採用された日本伝統の市松模様が特徴の近未来的なキャラクターの「ア」が選ばれた。最終候補3作品の中から、五輪史上初の試みだった全国の小学生の投票でトップの10万9041票を獲得し、他の2作品に大差をつけた。組織委は6月をめどに名前を決め、7~8月に公表する。
作者で福岡県出身のデザイナー谷口亮さん(43)は都内で記者会見し「近未来感と伝統をうまく融合したものが日本、東京らしいイメージなんじゃないかなと考えた」と制作の意図を説明した。これまで受賞経験などはほとんどないそうで「夢じゃなかろうかと思っている」と喜びを語った。
組織委の森喜朗会長は「(投票が)こんなすごい広がりになるとは思わなかった。(大会まで)2年半あるから、このマスコットで大いに日本、東京五輪を宣伝したい」と述べた。
組織委は一般公募で集まった2042作品から選んだ最終候補3作品を昨年12月に公表し、全国の小学校の各クラスに1票を与える投票を実施。投票には対象約2万1千校の8割に迫る1万6769校、20万5755学級が参加した。