五輪マスコット投票開始 全国小学生、史上初の試み
共同通信
2020年東京五輪・パラリンピックのマスコットを決める全国の小学生による投票は11日、受け付け初日を迎えた。大会組織委員会によると、大会のマスコットを小学生が決める試みは史上初。各学級につき1票を投じる仕組みで、子どもたちに大会に興味を持ってもらう狙い。投票期限は来年2月22日まで。
11日は、福島市立吉井田小で「マスコット投票授業」が報道陣に公開された。6年1組の児童は五輪・パラリンピックの理念やマスコットの役割などを学習。その後、最終候補の3案から1案に絞り込むため、班ごとに討論した。「みんなの応援を熱く盛り上げると思う」「昔懐かしい感じ」と意見を出し合った結果、クラスとして「イ」に投票することを決めた。各学年の全クラスも、順次投票する。
授業後、青木紗蘭(あおき・さら)さん(12)は「人生で1度しか投票できないかもしれないので、自分の1票が通れば、という思いでみんなで考えた。(五輪に参加している)実感がすごく湧いてきた」と話した。
3案のうち候補「ア」は、五輪用とパラリンピック用のいずれも日本伝統の市松模様が特徴。「イ」は五輪が招き猫とキツネ、パラリンピックは神社にあるこま犬をモデルにした。「ウ」は五輪がキツネ、パラリンピックがタヌキで、日本人になじみのある動物だ。
投票に参加できる学校は全国約2万1千校に上る。組織委によると、11日午前の時点で投票に必要な事前登録をしたのは6356校。
登録は投票期限まで可能。学校の代表者らがクラスで決めた1案をインターネットの投票サイトに入力し、最多得票の作品が2月28日に発表される。