漫画・アニメの拠点整備を 超党派議連が推進法素案

共同通信

 自民、立憲民主などの超党派議連が5日、漫画やアニメ、ゲームの関連資料を幅広く収集し、観光や人材育成の拠点となる施設の整備に向けた推進法の素案をまとめた。施設を国立国会図書館の支部に位置付ける。
 国内で発行された全ての出版物について、国会図書館への納付を発行者に義務付ける納本制度なども活用し、作品や原画を収集。それを展示やイベントに活用する仕組みが柱だ。
 各党内での手続きを経て来年の通常国会へ法案を提出し、東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年の開設を目指す。東京・秋葉原の近くに設置することを想定する。
 素案では、施設名を「メディア芸術ナショナルセンター」とし、国が指定する民間法人が運営を担う。国が必要な財政措置を講じることも明記。整備や運営に向け、文部科学省、経済産業省などの関係省庁で「メディア芸術推進会議」を設立することも盛り込んだ。
 日本の漫画やアニメは海外での人気も高いが、作品や資料の散逸が懸念されているほか、外国人観光客向けの拠点がないと指摘されていた。