日韓市民6万人が交流 韓国首相も初参加 

共同通信
演技を披露する日本文理大チアリーディング部=2017年9月24日、ソウル(共同)演技を披露する日本文理大チアリーディング部=2017年9月24日、ソウル(共同)

 【ソウル共同】日本と韓国の文化交流を進める「日韓交流おまつり2017 in Seoul」が24日、ソウルで開かれた。来年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪・パラリンピックと2020年の東京五輪・パラリンピックの開催を控える中、主催者発表で約6万人の両国の市民が草の根交流を楽しみながら大会の成功を願った。祭りは今回で13回目だが、初めて韓国の首相が参加した。
 李洛淵(イ・ナギョン)首相は、日韓の自治体が共同設置した「鳥取県・江原道(カンウォンド)」と「高知県・全羅南道(チョルラナムド)」のブースなどを視察。「これからも交流を深めるため互いに努力していければいい」と述べた。 韓国の都鍾煥(ト・ジョンファン)文化体育観光相は「両大会の成功には互いの助け合いが必要。理解と友情が深まるきっかけにしてほしい」とあいさつ。日本文理大(大分市)のチアリーディング部が演技を披露、鳥取東高(鳥取市)の書道部も今回の祭りのテーマ「共に歩もう 心ひとつに」を大きな紙に書くパフォーマンスをした。

 伝統芸能などの公演もあり、日本側からは広島県を拠点とする和太鼓とドラムのユニット「我龍」や、東日本大震災復興支援のため立ち上げられた宮城県のご当地アイドル「みちのく仙台ORI☆姫隊(おりひめたい)」などが参加した。
 ソウルの大学生パン・ミンジュンさん(20)は「アニメが好きで来たが、伝統文化も知ることができ興味深かった」と話した。祭りは東京でも23~24日に開かれた。