五輪関連行事の共催確認 京都で日中韓文化相会合

共同通信
京都市で開かれた日中韓文化相会合=2017年8月26日午前京都市で開かれた日中韓文化相会合=2017年8月26日午前

 日中韓文化相会合が26日、京都市で開かれた。2018年平昌、20年東京、22年北京と3カ国で連続開催される冬季、夏季五輪・パラリンピックに合わせ、文化行事を積極的に共催することを確認。3カ国で選定している「東アジア文化都市」の連携強化策を協議する有識者会議の設置でも合意した。
 会合は9回目で、林芳正文部科学相、中国の〓(各の右にフルトリ)樹剛(らく・じゅごう)文化相、韓国の都鍾煥(ト・ジョンファン)文化体育観光相が出席。林氏は会合後「五輪に向けた連携などを通じて、さらに3カ国の文化交流を促進していきたい」と記者団に述べた。
 五輪に合わせた行事は東アジア文化を世界に発信するのが目的。昨年8月の会合で、文化使節団の相互派遣や、スポーツと文化を融合したイベントの共催などを検討する方向で合意していた。
 東アジア文化都市には日本からは横浜、新潟、奈良、京都の4市が選ばれており、今回の会合で新たに金沢市も選定された。有識者会議は3カ国15都市の交流促進のほか、東南アジア諸国連合(ASEAN)や欧州連合(EU)の文化振興事業との連携なども検討し、来年の文化相会合をめどに結論をまとめる。
 続いて京都市で開かれた初の東アジア文化都市サミットには、日本の5市を含む13都市の市長らが参加。若者の交流を推進することで合意したほか、継続的なサミット開催や、文化相会合で設置が決まった有識者会議への参画でも一致した。
 韓国の都市からは、箸を食事に使う東アジア共通の文化を国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産などに登録しようとの提案があった。