日本遺産を広めるイベント 宇治茶産地で第1弾
共同通信
文化庁が、地域活性化を目的に制定した日本遺産を広めようと、全国各地で開くイベント「ニッポンたからものプロジェクト」の第1弾が2日、京都府宇治市の万福寺であった。
宇治市を中心とした府南部は「日本茶800年の歴史散歩」で2年前に日本遺産に認定された。イベントでは、茶問屋や茶畑など日本茶文化を代表する景観を残す地域にちなみ、お茶にまつわる歌詞で男女の縁を表現した京舞「茶音頭」などが披露され、参加者は熱心に聞き入った。
また、イベントに参加した高校生が、京都新聞社の記者経験者から記事の書き方の指導を受け、公演を取材する取り組みもあった。
参加した谷井亮太(たにい・りょうた)さん(17)は「伝統芸能を通して茶文化への関心が深まった。若者に興味を持ってもらうためにできることを考えたい」と話した。イベントは10~11月に富山、福井、島根、広島各県でも開かれる予定。