仏像やアニメ、パリでPR 日本博50企画、秋に公募も
共同通信 政府が民間と協力して2018年7月からパリで開く日本博「ジャポニスム2018」の計画案が21日分かった。仏像やアニメ、各地の祭りなどを紹介する約50の企画を19年2月にかけて開催。今秋からは一般参加の企画も募って共通ロゴや宣伝面で後押しし、20年の東京五輪・パラリンピックに向けて日本文化を広く世界にPRする。
日仏友好160周年に合わせた開催で、1991年にロンドンで開いたジャパン・フェスティバル以来の海外での一大文化イベントとなる。日本産品の輸出や訪日客誘致につなげたい考えだ。
企画は展覧会、映像、舞台公演、生活文化の4分野で実施する。展覧会では縄文展をパリ日本文化会館で開くほか、奈良仏像展やマンガ・アニメ・ゲーム展を予定。ルーブル美術館の中庭には現代美術家らの大型モニュメントを展示する。
映像関連では「日本映画の100年」と銘打って名作映画を上映。海外で評価の高い河瀬直美(かわせ・なおみ)監督の作品も紹介する。舞台公演は、能や歌舞伎といった伝統芸能から、バーチャル歌手「初音ミク」のようなポップカルチャーまで披露する。
このほか東北地方を中心とした祭りの紹介や、特産品の実演・試食を計画。18年9月にはパリ郊外の公園で大掛かりな花火大会を開催する。