庁舎に学生の作品展示 文化庁からアート発信

共同通信
文化庁の廊下に展示された作品を見る人たち=2017年3月9日午後、東京・霞が関文化庁の廊下に展示された作品を見る人たち=2017年3月9日午後、東京・霞が関

 文化庁は9日、秋田公立美術大(秋田市)や沖縄県立芸術大(那覇市)など全国16の芸術系大学の学生や卒業生36人の作品を東京・霞が関の庁舎内外に展示するイベントを始めた。6月30日までで、無料で観覧できる。
 2020年の東京五輪・パラリンピックを見据えて若手芸術家に発表の場を提供し、現代日本のアートを発信する狙い。 金色のコンパスを多数組み合わせた金属工芸を展示した金沢美術工芸大大学院(金沢市)の木谷洋(きたに・ひろし)さん(28)は「文化を発信する場所で作品を見てもらえるのは貴重な体験。これからのアートを作る世代を盛り上げる政策にもつなげてほしい」と話した。
 展示するのは美術、工芸作品など約40点。1932年建築で登録有形文化財となっている旧文部省庁舎の玄関ホールや、一般公開されている旧大臣室などのほか、庁舎外にも大型のオブジェを配置した。音楽専攻の学生らによるミニコンサートも開かれる。