世界遺産登録の動き期待 国立代々木競技場、青柳氏
共同通信 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の文化・教育委員会で委員長を務める青柳正規(あおやぎ・まさのり)前文化庁長官は24日の会合で、1964年東京大会の会場で20年大会でも使われる国立代々木競技場(東京都渋谷区)の世界文化遺産登録を目指す動きがあることについて「大会を盛り上げるには大変いい材料になる」と期待感を示した。
世界的な建築家、丹下健三(たんげ・けんぞう)氏の代表作である国立代々木競技場を巡っては、新国立競技場を手掛ける隈研吾(くま・けんご)氏ら著名な建築家や文化人が世界遺産登録に向けて昨秋から活動している。
昨年は東京の国立西洋美術館が登録された。青柳氏は、候補を事前審査する国際記念物遺跡会議(イコモス)から「代々木競技場の方が優れているのではないかと言われていた」とし「日本から推薦できるようになれば(登録の)可能性は高い」との見解を示した。