宮田長官、しょこたんも 五輪マスコット検討会議

共同通信

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は12日、大会マスコットを選定する検討会議のメンバーを発表し、座長を務める文化庁の宮田亮平(みやた・りょうへい)長官や、「しょこたん」の愛称で知られるタレントの中川翔子(なかがわ・しょうこ)さん、「妖怪ウォッチ」を生み出したゲームソフト会社レベルファイブの日野晃博(ひの・あきひろ)社長らが名を連ねた。17日に第1回会合を開く。
 マスコットの選定方法を3月末までに国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)に提出するため、6回程度の会合で募集条件や審査方法を協議する。組織委によると過去に一般公募した例はあるが、IOCはデザインに求められる専門性を踏まえ「プロの作品が望ましい」としている。最終的なマスコットの決定にはIOC、IPCの承認が必要で、発表は来年以降になる見通し。
 宮田氏は、昨年4月に決まった「組市松紋(くみいちまつもん)」の大会エンブレム選定でもエンブレム委員会の委員長を務め、透明性や公正さを打ち出して旧作品の白紙撤回後の混乱を収拾した。元プロテニス選手の杉山愛(すぎやま・あい)さんや慶応大大学院特別招聘(しょうへい)教授の夏野剛(なつの・たけし)氏もエンブレム委に引き続きメンバーに入った。記者会見した組織委の中尾潤(なかお・じゅん)マーケティング局次長は「過去の出来事から学ばないといけない。国民の理解や納得を得ながら進める必要がある」と説明した。