義足選手支援の練習施設 五輪に向け新豊洲に開場
共同通信
障害のあるアスリートの練習に便利な屋根付きの60メートルトラック「新豊洲Brillia(ブリリア)ランニングスタジアム」が、東京都江東区の豊洲新市場近くにオープンした。一般のランナーにも開放し、障害の有無にかかわらずスポーツやアートを楽しめる施設になっている。
かまぼこ形の外観で、全天候型のトラック6レーンを設置し、車いすのまま使えるシャワールームもある。競技用義足の研究開発スペースを併設し、アスリートが新しい義足を試したり、義足をスタッフに調整してもらったりできる。
リオデジャネイロ・パラリンピック陸上男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した佐藤圭太(さとう・けいた)選手は「すぐに義足を調整できて便利。ここを練習拠点にすることも検討したい」と語る。
障害者と健常者が一緒にダンスなどを行うパフォーマンスプロジェクトを主宰する団体「スローレーベル」も練習場として利用。パフォーマーや指導者を育成する。このほか、小学生向けの駆けっこスクールや、障害者スポーツ体験会も予定されている。
館長の元陸上選手の為末大(ためすえ・だい)さんは「子ども用の義足を開発している。将来の五輪、パラリンピック選手が出てくれたら」と話している。
利用料金は1回一般800円、学生・障害者500円。午前9時から午後9時までの間、時間制限なく利用できる。問い合わせは同スタジアム、電話03(5144)0404。