徳島で全国邦楽合奏フェス 和楽器愛好者らが交流

共同通信
「全国邦楽合奏フェスティバル」で意見交換する参加者=2016年12月9日午後、徳島県神山町「全国邦楽合奏フェスティバル」で意見交換する参加者=2016年12月9日午後、徳島県神山町

 尺八や三味線など和楽器の愛好者らが流派を超えて交流し、魅力を発信する「全国邦楽合奏フェスティバル」が9日、徳島県神山町で始まり、2020年の東京五輪やアニメなどを活用して演奏の場を広げていくことの重要性を指摘する声が上がった。11日まで。
 初日は同町のホテルで、「あわ邦楽サミット」と題し、飯泉嘉門(いいずみ・かもん)徳島県知事や重要無形文化財保持者(人間国宝)で長唄三味線の今藤政太郎(いまふじ・まさたろう)さんら各地の演奏家らが後継者育成や国際発信について意見交換した。 飯泉知事は「東京五輪・パラリンピックの文化プログラムなどを活用して演奏や披露の場を増やすことが重要だ」と述べた。洋楽やアニメなど他分野とのコラボレーションで間口を広げることも大事だとの意見も出た。
 10日は徳島市のホールで尺八の講習会や和楽器の聴き比べ、11日には全国から公募で集まったグループによる演奏会が開かれる。