東北6祭、東京に勢ぞろい 震災復興願いパレード

共同通信
「東北六魂祭パレード」で披露された青森ねぶた祭=2016年11月20日「東北六魂祭パレード」で披露された青森ねぶた祭=2016年11月20日

 東日本大震災からの復興を願い、東北6県を代表する祭りが一堂に集まった「東北六魂祭パレード」が20日、東京都港区であった。約370人の踊り手らが太鼓や笛の拍子に乗って大通りを約600メートル練り歩き、沿道の観客を盛り上げた。
 青空が広がる穏やかな陽気の中、秋田竿灯(かんとう)まつりが1番手で登場。観客が見守る中、竹ざおにちょうちんをつるした竿灯が高々と上がった。青森ねぶた祭では「ラッセラー、ラッセラー」との威勢のよい掛け声とともに勇壮なねぶた1台が現れ、沿道から歓声が上がった。
 他に盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり、福島わらじまつりが参加。仙台七夕まつりの七夕飾りは、大通りに面したビルに登場し、パレードには仙台すずめ踊りが加わった。
 六魂祭は、震災の犠牲者の鎮魂と復興を目的に、2011年から東北6県の県庁所在地が毎年持ち回りで開催。一巡した今年で終了し、後継イベントが検討されている。
 この日、妻と見物した埼玉県川口市の会社員千々岩三夫(ちぢいわ・みつお)さん(62)は「震災を忘れないために、祭りを続けてほしい。元気が出たし、希望が感じられた」と語った。
 パレードは東京都主催の祭りのメインイベントとして実施。パレードに先立つ出発式で、東京都の小池百合子知事は「東京五輪・パラリンピックは復興五輪・パラリンピックだ。東北を力いっぱい応援してほしい」とあいさつした。