文化プログラムを取材体験 中高生プレスセンター開始 

共同通信
文化プログラムプレスセンターがスタートし、企画展を取材する中高生ら=2016年11月27日午後、東京都江東区文化プログラムプレスセンターがスタートし、企画展を取材する中高生ら=2016年11月27日午後、東京都江東区

 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、中高生らが大会機運を高めるための文化プログラムを取材しジャーナリスト体験をする「文化プログラムプレスセンター」がスタート、第1回の取材会が27日、東京都江東区で開かれた。
 参加したのは都内や福島県いわき市から集まった中高生22人で、今回の取材対象は大会組織委員会が公認する「文化オリンピアード」の一つ、パナソニックセンター東京で12月4日まで開催の企画展「文化のちから」。
 中高生は講師役のジャーナリストから取材方法の講義を受け、デジタル技術で歌舞伎や日本の食文化などを学ぶ同展の様子を、ペンやメモ帳、カメラを手に取材した。取材の結果をまとめた記事は、専用ニュースページ「47文化プログラム」に掲載される。
 東京都の高校1年中村有人(なかむら・ありひと)さん(15)は「要点を押さえて話を聞くのが難しかった」。いわき市の高校2年桜井聖来(さくらい・せいら)さん(17)は「昔の文化に触れる機会がほとんどなかったので発見がたくさんあった。昔と今がつながっていることを記事として発信したい」と笑顔で話した。
 プレスセンターでは、各種文化プログラムの取材体験を通じて中高生らの表現力の向上や文化の理解を促進し、大会への関心も高めることを目指す。今回の取材会そのものも、公認の文化オリンピアードになった。