53カ国イメージの着物披露 東京五輪へ日本文化を発信
共同通信
世界各国をイメージした着物の発表会が30日、東京都内で開かれ、フランスやインドネシアなど計53カ国の着物が披露された。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて日本文化を発信するのが狙いで、東京五輪の全参加国・地域の「KIMONO」を19年秋までに作る予定。
会場には大使館関係者ら500人以上が訪れ、色彩豊かな着物に感激の声と拍手が上がった。プロジェクトの代表で福岡県久留米市の呉服店主高倉慶応さん(48)が「世界は一つになれるというメッセージを伝えよう」と呼び掛けると、モデルや会場参加者が手をつないだ。
着物や帯は山形県の米沢や、金沢、京都などの作家や職人が制作した。エジプトはピラミッドや古代文字、ペルーは世界遺産マチュピチュ遺跡などを絵柄に取り入れたほか、その国を印象付ける色を使うなど工夫した。
長崎県雲仙市から来た幸田さやかさん(51)は「各国の文化がよく分かった。日本の良さも感じられて素晴らしかった」と話した。
発表会は3回目。今回披露された作品には、前回までの計12カ国分が含まれている。