五輪で「震災復興PRを」 小池知事、国際会議で

共同通信
「スポーツ文化ワールドフォーラム」であいさつする東京都の小池百合子知事=2016年10月21日午前、東京都内のホテル「スポーツ文化ワールドフォーラム」であいさつする東京都の小池百合子知事=2016年10月21日午前、東京都内のホテル

 スポーツや文化の振興について議論する政府主催の国際会議「スポーツ文化ワールドフォーラム」は21日、東京都内で行われ、東京都の小池百合子知事が五輪・パラリンピックがもたらすレガシー(遺産)をテーマにしたシンポジウムで「震災から立ち上がる姿をPRするのも意味がある」と訴えた。
 復興五輪の意義を強調する知事は2020年東京大会のボートとカヌー・スプリントの宮城開催案を検討中で、月内に都としての結論を出す考え。「選手が存分に活躍できる環境を整備したい。アスリートに加えて都民にとってのレガシーも残し、生活の質の向上に結びつける必要がある」とも述べた。
 国際オリンピック委員会(IOC)の于再清副会長(中国)は18年平昌冬季(韓国)、20年東京、22年北京冬季と3大会連続して東アジアで五輪が続くことを踏まえ「三つの国がこのチャンスを利用し、スポーツ面で交流を盛んにやっていきたい」と述べ、日中韓3カ国の政府や国内オリンピック委員会(NOC)の連携強化の重要性を強調した。