障害者の芸術法案を了承 議連、五輪に向け支援強化
共同通信 障害者の芸術活動を推進する超党派の議員連盟は21日、総会を開き、創造環境の整備や発表機会の確保などを盛り込んだ「障害者文化芸術推進法」案を了承した。今臨時国会での提出を目指すことで一致した。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて支援を強化し、裾野を広げるのが狙い。
障害者の芸術は、美術や音楽、舞台芸術など、幅広い分野にわたり、絵画作品などは海外でも高く評価されている。
法案では、基本的な施策として国や地方自治体に対し(1)劇場や美術館、映画館での障害者のための鑑賞機会拡大(2)制作環境の整備(3)発表の場の確保(4)優れた作品の発掘や適切な評価(5)販売の支援(6)創作活動を支える人材の育成―などを求めている。
取り組みの促進に向け、政府に必要な財政措置を義務付け、文部科学省と厚生労働省が目標などを盛り込んだ計画を作成する。