アイヌ民族博物館、閉館へ 機構と合併、新施設運営で 北海道白老町
共同通信
2020年の東京五輪・パラリンピックに合わせ政府が北海道白老町にアイヌ民族の文化復興施設を建設することに伴い、施設整備区域内にあるアイヌ民族博物館が17年度末で閉館する見通しであることが18日、分かった。
文化復興施設は「民族共生象徴空間」の名称で、博物館や公園などを整備する。政府は14年6月に閣議決定した基本方針で、運営主体を一つとすると明記。公募で決める予定になっており、アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌市)とアイヌ民族博物館が運営主体になることを目指し、今年4月から合併協議を進めている。機構によると、来年4月に協定を締結し、機構がアイヌ民族博物館を正式に吸収合併する見通し。来年春にも行われる政府の公募に申し込むという。
アイヌ民族博物館は1976年設立。近年は外国人観光客らも訪れている。機構は「既存施設を活用する方向で検討したい」としている。