外国人、障害者に相撲披露 国技で五輪・パラ機運高め
共同通信
日本相撲協会は4日、東京都墨田区の両国国技館で「大相撲beyond2020場所」を開き、招待客約2300人の前で幕内力士の取組や土俵入りなどを披露した。
国技や日本文化への理解を図り、東京五輪・パラリンピックの機運を高める国際交流イベントとして行われた。関取衆らが来場者を出迎え、取組などでは障害者向けに手話で説明し、点字での案内書を配った。外国人用には英語での同時通訳を館内放送した。幕内力士のぶつかり合いや華やかな土俵入りに大きな拍手が送られた。
相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「皆さんに十分に理解していただいたと思う」と満足し、視察したスポーツ庁の鈴木大地(すずき・だいち)長官は土俵上で「相撲はわが国が世界に誇る伝統的なスポーツ」と紹介した。
日馬富士関と鶴竜関の両横綱は上段、中段、下段の型をつくる「三段構え」を国技館で21年ぶりに披露。日馬富士関は「気合を入れ、闘うつもりでやった」と述べ、鶴竜関は「横綱全員がやったわけではない。この時代にできて本当に名誉だ」と感慨に浸った。イベントは政府の東京五輪・パラリンピック推進本部が資金援助するプロジェクトの1次公募で採用された。