「東京キャラバン」が始動 野田秀樹さん発案の企画

共同通信
東京スカパラダイスオーケストラのメンバー(奥)と一緒に「上を向いて歩こう」を演奏する沖野東小の合奏団=3日、仙台市若林区の同小学校東京スカパラダイスオーケストラのメンバー(奥)と一緒に「上を向いて歩こう」を演奏する沖野東小の合奏団=3日、仙台市若林区の同小学校

 劇作家で演出家の野田秀樹(のだ・ひでき)さん発案の文化プロジェクト「東京キャラバン」が3日、仙台市で行われ、地元の小学生による合奏団と人気バンド東京スカパラダイスオーケストラが「上を向いて歩こう」を一緒に演奏するなどして交流した。

 2020年東京五輪・パラリンピックの文化プログラムに先駆けた企画で、東京都が主催。リオデジャネイロ五輪開催時には現地で実施したが、国内でも始動した。

 「東京キャラバン」は、アーティストが各地に出向いて地元の人たちと新たな文化創造を目指すプロジェクト。3日は「東京キャラバンin東北」と銘打ち、野田さんをはじめ、能楽師やパフォーマーが仙台市若林区の沖野東小を訪問。地元のアーティストや伝統の踊りも加わり、音楽やダンスなどが一体となったパフォーマンスを一緒に作り上げた。

 野田さんは「普段は出合うことがないものと出合えるのが、この企画の楽しさ。2020年に向けて各地に広げていきたい」と話した。

 沖野東小では4日も行われるほか、17、18日は福島県内で実施する予定。