訪日客に日本文化体験を 東京国立博物館が誘致策  東京国立博物館(東京・上野)は7日、訪日外国人客の誘致加速に向けた行動計画を発表した。多言語での展...

共同通信

 東京国立博物館(東京・上野)は7日、訪日外国人客の誘致加速に向けた行動計画を発表した。多言語での展示解説を充実させ、文化財の修理作業を見せるツアーや日本文化の体験企画を実施することが柱。準備ができたものから順次着手する。財源として一般620円の入館料(常設展)の値上げも検討している。
 同館の2017年度の入館者数は約250万人。うち外国人は約30万人で、13年度の3倍に上る。20年東京五輪・パラリンピックに向け、さらに増加が見込まれることから対応を強化する。
 計画によると、まず本館常設展示の多言語解説を増設。敷地内にある法隆寺宝物館など他の施設では、20年春をめどに解説内容を点検し、より分かりやすい記述に書き換える。
 文化財の修理作業をガラス窓越しに見学できる「見せる修理所」を20年夏に開設し、普段は一般の人が入れない作業室などを巡るバックヤードツアーを開催。着付けや茶道など日本文化を体験できる企画も充実させる。22年をめどに、庭園の茶室や池を改修、通年公開する。